ごあいさつ
私は中小企業診断士として約8年、起業家や中小企業をサポートしてきました。2019年5月に、起業して「自分らしく生きる」人をもっと増やしたく、株式会社CANコンサルティングを設立して「未来の起業家教育」を新たな柱にして再出発しました。
「AIとともに生きる」
2020年代は人工知能(AI)の発達により、いままでと働き方を変えることが求められます。これからの情報化社会を生きていくためには、コンピューターでもできるような単なる知識や経験の蓄積だけでは通用しません。このような社会環境のなかで生徒・学生の皆さんは「どのような進路に進んだらよいか」を、大人の方は「今のままでよいのだろうか」を考えているのではないかと思います。
「自分らしく生きる」
私がたどりついた答えは「自分らしく生きる」です。「自分らしく生きる」とは、「好き」なことのプロフェッショナルになることです。しかし、プロになるのは簡単ではありません。準備し、経験を積み、技量・技術を磨いてからになります。アスリートやアーティストをめざすことも含まれますが、ここで私が推奨するのは「好きなことで起業する」、すなわち、起業家になることです。起業で成功するには、その時代の社会の要求にマッチし、しかも自分らしいキラリとしたひらめきが求められます。私の経験では、そのチャンスは10年に1回あるかなしかです。しかし、準備している人には老若男女をとわず誰にでもチャンスは必ず訪れます。いまから心の準備をしてそのチャンスをものにしてほしいと思います。好きなことをして、社会に役立ち、多くの人から喜ばれて、しかもお金をいただければ、これ以上のことはありません。
「5つの能力」
「好きなことで起業する」ためには、「人間力」すなわち人間にしかできない5つの能力が求められます。その第一は未知なものに対する好奇心、つぎに知識や経験に裏打ちされた創造力、3つ目は多くの人の心を動かしてチャンスをものにしようとするコミュニケーション力、4つ目は夢やアイデアを実現しようとする行動力、最後はどのような逆境でも生き抜く覚悟です。これらの5つの能力は起業家だけに求められているのではありません。民間企業に就職してプロジェクトの一員として結果を出さなければならないとき、転職するとき、公務員として国家や地域の課題を解決しようとするときにも必ず役に立ちます。文系理系を問わずいえることですが、とくに文系の場合、RPA(定型の事務作業の自動化)が急速に普及していて、今後も総務系から企画系や営業系へのシフトが進むとともに、職域が狭まることが予想されることから対策が急務です。日常の業務の場面場面で求められる5つの能力を使って結果を残しつつ、なにかをひらめいたときはそのアイデアの事業性を見極めた上で、行けそうと判断したときには起業を考えていただきたいと思います。
小学校・中学校の先生に
学習指導要領で「子供たちの『生きる力』の育成」が掲げられていますが、「未来の起業家教育」ではさらに「自分らしく」を加えて、生徒が将来「自分らしく生きる」力を身に着けられるよう、ともに考え、行動していきます。最初に掲げました「人間にしかできない5つの能力」のうち第一の「好奇心」と第二の「創造力」は感受性が高い若いときに大きいので、生徒のこの「起業の芽」発掘のため一緒にいろいろ取り組んでいきます。生徒の好奇心を刺激するため、起業家や開拓者になった人を事例として紹介し、ときには起業家本人に直接その体験談を語ってもらいます。生徒のグループワークの中で、ブレーンストーミング形式で、生徒それぞれの「好きなこと」を発見・再確認し、「大人になったらしたいこと」を考えてもらいます。学校の授業には興味を示さなかった生徒も、この「未来の起業家教育」で「好きなこと」を発見・再確認できれば、「好きなこと」実現のために必要な授業には真剣に取り組むにちがいありません。先生との対話を深めて「未来の起業家教育」に磨きをかけます。、生徒の理解度に応じて、ビジネスの仕組みを含む将来の起業に必要な知識を身に着けられるようサポートします。
高校の先生に
大学入学共通テストでは、「知識・技能」だけでなく「思考力・判断力・表現力」を重視するという考えがベースあります。人工知能と共存し、我が国の各方面でのハイレベルの国際競争力の維持に適合する自律した人材の輩出が産業界から教育界に求められていることがその背景にあります。就職する生徒の場合は、即戦力としての自律した人材が求められます。進学・就職の進路にかかわらず、人生の重要な時期の教育を担っている高校の役割はますます大きくなると予想されます。「未来の起業家教育」では、講演や座談会を通して、受け身ではなく能動的・自律的な人材に成長するよう意識改革を促し、さらに、統計データを読んで分析し、企業の事業計画作成や市町村の産業振興計画作成の演習を行うことを通して、生徒の「思考力・判断力・表現力」習得をサポートします。
各種学校・専修学校・短大・大学の先生や関係者に
生徒・学生は、専門分野にかかわらず、就職して社会人になったときに役に立つよう勉学に励んでいると思います。学校で学び経験を積んで洗練された専門知識と一瞬のひらめきが合体した時、イノベーションが生まれます。多くの場合、ひらめきはいままでの知識では対応困難な壁に直面したぎりぎりの局面で生まれます。その道の専門家でない人を含めたいろいろな意見もヒントになります。しかし、最後に頼りになるのは当事者本人の発想力です。それは、気力、集中力を含めた総合力です。ピンチを乗り越えたときはチャンスになります。在学中に専門知識とともに発想力を高めて、めったに来ないチャンスをものにして飛躍してほしい思います。高い発想力は起業家精神にも通じます。私たちは「発想力を鍛える」を応援します。
理系学部の大学の先生や学生に
研究成果を論文や学会発表することや、産学連携により企業に活用してもらうことに加えて、研究成果のうちでも情報技術(IT)などを使って社会変革をもたらすものについては自らが事業を起こして社会変革に貢献する取り組みを応援します。
こんにちは、これはコメントです。
コメントの承認、編集、削除を始めるにはダッシュボードの「コメント画面」にアクセスしてください。
コメントのアバターは「Gravatar」から取得されます。